COLUMN健康コラム

2023.08.31

有害金属は何故身体に溜まるのか?

日常生活をしている中で、水銀や鉛、ヒ素など重金属について気にしたことはありますか?

健康に気を付けている方では重金属を避けるような生活を心掛けているかもしれませんが、普段生活をしているなかで私たちの身体には知らず知らずのうちに重金属が溜まっていきます。

●重金属とは
ミネラル(鉱物)は金属と非金属に分けられますが、金属の中でも比重が4以上の約60元素が重金属です。

その中でも公害などでよく問題となる有害金属は、水銀、鉛、カドミウム、セレン、クロム、マンガン、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛、ビスマス、鉄や、亜金属であるヒ素やアンチモン、軽金属であるアルミニウムやバナジウム、ベリリウムがあります。

ただ、重金属のすべてが体に悪いわけではなく、人には鉄や亜鉛、銅、コバルト、マンガンなどは必要不可欠なのでこれらの金属は食物や地中、水中に含まれていなければ困るのですが、水銀や鉛、カドミウムなどは生物にとって必要ないとされています。

重金属の主な汚染経路は以下の3種類です。

・環境汚染
古くは工業排水での水俣病の水銀、イタイイタイ病のカドミウムが知られており、最近では、歯の詰め物に使われている水銀アマルガムや予防注射の防腐剤として使用されているチメロサール(有機水銀)が注目されています。

またタバコの煙にはカドミウムなどの重金属が含まれているため、喫煙している本人だけでなく、受動喫煙による健康影響についても気を付ける必要があります。

自動車の排気ガスには、鉛の他に窒素酸化物(NOx)、ダイオキシンなどの有害物質が含まれています。

・食物
穀物類、野菜類、魚介類はカドミウムや水銀などの有害重金属の摂取源として挙げられます。

2002年12月には山形県の農家が食品衛生法で流通が禁止されている基準値1.0ppm以上を越えるカドミウム含有量の米を出荷したとして大きな話題になりました。

またひじきに多く含まれているのがヒ素で、海藻類にもヒ素、アルミニウムが多く含まれていることも分かっています。

食物連鎖によってマグロやカジキなどの大型の魚には水銀が蓄積しがちで、妊婦さんの場合、マグロやカジキは1回約80gを週に1~2回(約160g)までが目安とされています。
しかし、サンマやイワシ、サバなどの小型の魚は水銀の蓄積が少ないため、魚を多く摂取したい場合は小型の魚を選ぶようにすると良いです。

・飲料
水道水を浄化するために塩素や、地域によってはアルミニウムが使われております。
また古い水道管では鉛製の可能性があります。
日本の水道水の安全性は世界でもトップクラスと言われますが、水道水をそのまま飲むよりは、浄水器などを通して飲んだ方がより安心で安全です。

当院では有害金属がどのくらい身体に蓄積しているか調べる毛髪ミネラル検査を実施しております。
有害金属の測定値とともにお客様の健康度を示す指標を有害金属指数として表示し、有害金属を対外へ排出・解毒させるための栄養素についてアドバイスをします。
また、身体に必要な必須ミネラルも調べることができるので、ご自身のミネラルのバランスがわかり、食生活の改善に役立てることができます。

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