2023.08.31
副腎疲労にビタミンC?
副腎疲労の原因は、長期間に渡る過剰なストレスにあります。
ストレスは精神的なものだけでなく、姿勢不良などによる体が歪む構造的ストレス、栄養のアンバランスや科学的ストレス、温度と湿度のストレスと4つに分かれ、それぞれが重なり合うようにして貯まっていった結果なのです。
ストレスを受けると、脳は視床下部から副腎皮質刺激ホルモンを放出し下垂体から副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)を放出します。
副腎皮質からは糖質コルチコイドが放出され、副腎髄質からはアドレナリンが放出され交感神経を働かせる。
この一連の流れでストレスに抵抗し始めます。
こういった副腎疲労にビタミンCが欠かせないのはご存知でしょうか?
各器官のビタミンC濃度は脳下垂体・副腎で最も高く、次いで水晶体(眼球)・脾臓などで高いとされています。
ビタミンCといえば美肌や美白などでよく知られていますが、肌に限らず体のあらゆる部分で必要とされています。
ストレスが加わると副腎のビタミンCの濃度が急激に低下するのは、ストレスに抵抗するためのホルモンを作るのにビタミンCが使われる為です。
副腎皮質ホルモン(糖質コルチコイド)がタンパク質を分解し、ブドウ糖を合成してエネルギーを作り出し、ほかにも血圧上昇や高血糖とすることでストレスによるショックを和らげ、立ち向かう身体の状態をつくっています。
ビタミンCは、抗ストレスホルモンを作る上で不可欠なビタミンなので、副腎には普段から大量のビタミンCが貯えられています。
しかし、強いストレスが長く続いてしまうと、ストックされたビタミンCは底をつき、やがて副腎が疲弊してホルモンを作ることができなくなってしまいます。
当然、ビタミンC自体の摂取不足によっても十分に作られませんから、ストレスに負けてしまうことになります。
当院では高濃度ビタミンC点滴を取り扱っております。
当院で扱うビタミンC製剤は、オーストラリア産の防腐剤無添加の高品質なビタミンC製剤になります。国内で取り扱いのあるクリニックは少ないですが、高濃度ビタミンC点滴でよく認められる血管痛が少ないことが特徴です。
また、副腎疲労の度合いを調べるコルチゾール唾液検査を実施しております。
慢性疲労症状や睡眠障害などの症状がある場合、検査をおすすめしております。