COLUMN健康コラム

2023.05.31

ストレスで老化する?!

ストレスが体に及ぼす影響とは

一般的にストレスを受けると「コルチゾール」というホルモンの分泌が促進されます。
コルチゾールは、ストレスを受けた際に副腎から分泌される副腎皮質ホルモンです。ストレスを受けると分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。この名称からコルチゾールは悪者扱いされがちですが、糖質・タンパク質・脂質の代謝など、多くの生体内反応に関与しており、抗炎症作用や免疫抑制作用など、さまざまな働きのある有益なホルモンです。ストレスから私たちを守る作用を持つ、必要不可欠な役割を果たしています。

 

通常コルチゾールは、一時的なストレスに対応するために、正常な量が分泌されます。しかし、長期に及ぶストレスを抱え込んでしまうと、過剰に分泌されたり、副腎が疲れて必要なタイミングで分泌ができなくなったりして、やがてストレスに対処できなくなってしまいます。
長期間に及ぶストレスがある場合は、動脈硬化を進行させ(血管年齢の老化)、骨粗しょう症を悪化させ(骨年齢の老化)、免疫力を低下させます。またコルチゾールは脳の海馬にダメージを与え、記憶力や認知機能を衰えさせます(神経年齢の老化)。

 

コルチゾールが不足するとあらゆる種類のストレスに対処できなくなる一方、慢性的なストレスによりコルチゾールが長期間大量に分泌され続けるとじわじわと脳や心身を蝕み、最終的には健康寿命を縮めるリスクがあるのです。

 

コルチゾールの過剰分泌が及ぼす悪影響

記憶力の低下

過剰に分泌されたコルチゾールが脳内にあふれると扁桃体に隣接する海馬の神経細胞を破壊し、海馬を萎縮させることが示唆されています。また、海馬の神経細胞の新生も抑制されるため、記憶力の低下につながります。コルチゾールとうつ病、海馬の萎縮との関連性はこれまでに多く報告されているため、それだけ注意が必要といえます。

 

認知機能の低下や情緒不安定

コルチゾールの過剰分泌は、脳の司令塔「前頭前野」を萎縮させ認知機能の低下や情緒不安定なども引き起こします。
前頭前野は、特に判断力・集中力・創造性・理性・感情や、行動の抑制・社会交流など高度な認知機能を担い、人間らしく豊かに生きていくために重要な脳の部位です。そのため、前頭前野の萎縮はこれらの認知機能の低下に繋がります。前頭前野の機能低下によりメンタル面も不安定になりがちです。

 

幸福感の低下

コルチゾールの過剰分泌は、幸せホルモン「セロトニン」の分泌を抑制させるため幸福感も低下します。そのため、うつ病のリスクが高まります。実際、うつ病の人はコルチゾールの値が高いことが示唆されています。

 

不眠の問題

本来、コルチゾールは昼間に活性化し、夜になると減少して体がリラックスした状態になり自然と眠りにつけるのですが、慢性的なストレスでコルチゾールが過剰に分泌され続けたり夜になってもストレスや不安でモヤモヤしたり緊張状態が続いていたりすると、コルチゾール値が下がらず眠りにつきにくくなります。また、睡眠不足によりさらにコルチゾール値が上昇するという悪循環を招き、深刻な不眠の問題に陥るリスクもあります。

 

過食、太りやすくなる

コルチゾールは、食欲抑制ホルモン「レプチン」を減少させてしまいます。また、上述したようにコルチゾールの過剰分泌はセロトニンの分泌も抑制させます。このセロトニンも、食欲を抑える働きがあります。このようにストレス過多な状態が続きコルチゾールの分泌量が増えると、幸福感が低下するのみならず過食しやすくなってしまいます。

 

コルチゾールは体が飢餓状態などの危機に直面した際に、それを乗り越えるために多く分泌され、代謝率を下げて脂肪がエネルギーに使われるスピードを遅くします。そのため、過度または慢性的なストレスでコルチゾールの分泌量が多くなると体は食料不足と勘違いしてそれを乗り切るために代謝を遅らせます。これにより基礎代謝が低下し、脂肪が燃えにくい体質になってしまいます。

 

またコルチゾールが過剰に分泌されると、通常よりも大量のインスリンが分泌されます。インスリンは余ったエネルギーを脂肪として溜め込む働きがあるため、食事で摂取したエネルギーが脂肪になりやすくなります。こうして過度または慢性的なストレスによって体内に体脂肪が蓄積されていきます。

 

コルチゾールの過剰分泌を抑制するためにはストレスを蓄積させないことを基本とし、バランスのよい健康的な食生活が欠かせません。
当院では副腎疲労の度合いを調べるコルチゾール唾液検査を実施しております。慢性疲労症状や睡眠障害などの症状がある場合、検査をおすすめしております。

 

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