2023.07.25
マグネシウムの効果とは?
骨の成長や強化、維持に重要なミネラルです。体内に約25g存在し、そのうち50~60%は骨に含まれ、残りは肝臓や筋肉、血液でタンパク質と結合して存在しています。およそ300の酵素の働きを手助けし、カルシウムの作用と深く関わりながら筋収縮を制御したり、血管を拡張させて血圧を下げたり、血小板の凝集を抑え血栓を作りにくくするといった役目を果たしています。
〈マグネシウムの効果〉
・筋肉の収縮
・神経情報の伝達
・体温の調整
・血圧の調整
・タンパク質の合成
・血糖コントロール
マグネシウムは糖をエネルギーに変える部分を活性化してくれます。 その結果、食事で取り込んだ糖がエネルギーに変わりやすくなって、脂肪として蓄積される量が減る可能性があります。
しかし、日本の土は火山灰土であるため、もともとミネラルが少なくなっています。また現代の日本人はストレスがあったり、アルコールをたくさん飲んだり、精製された白いお米やパンを食べる機会が増えたりしているため、マグネシウムが足りなくなっているおそれがあります。
マグネシウムが不足すると、集中力や学習能力、記憶力が低下したり、人によっては貧血になることもあります。
また、こむら返りやまぶたのピクピクなど[筋肉のけいれん]として現れる場合もあるとされます。
深刻なケースでは、骨粗鬆症や高血圧、心筋梗塞、動脈硬化などにつながることもあります。マグネシウム不足は、循環器疾患や生活習慣病の発症と関わりがあることがさまざまな研究により示唆されているそうです。
直接的な原因がわかりにくい不調としては、疲れやすい、だるい、食欲不振、気分が落ち込みやすい、イライラ、頭痛、不眠、不整脈が起きやすい、エネルギー代謝が悪く太りやすい、女性の場合生理前などに体調が悪くなるといったことが知られています。
また、ストレスを感じていると体外へ排出されるマグネシウム量が増大してしまいます。
マグネシウム不足になると、神経伝達物質であるドーパミンが減少します。
ドーパミンは、やる気や満足感を感じるために必要なものであり、健康的に過ごす上で重要な役割を担っています。
厚生労働省が制定している「日本人の食事摂取基準」によると、マグネシウムの摂取基準は、成人男性で340~370mg、成人女性で270~290mgとしています。
種実類(ごまやアーモンド、カシューナッツ、ヒマワリの種など)、海藻類(あおさや青のり、わかめ、とろろ昆布など)、豆類・大豆加工食品(豆腐や納豆、油揚げ、味噌、きなこなど)の3カテゴリーに多いとされます。
他にも、煮干しや小麦胚芽、米ぬか、切干大根、ほうれん草などに多く含有されています。
つまり、昔ながらの日本食では豊富に摂取できるものが多いのが特徴です。複数のミネラルやビタミンを同時に補うことができる食材が多いのです。
当院では必須ミネラル12種の他にからだに蓄積された有害金属量を調べる毛髪ミネラル検査を実施しております。
必須ミネラルの過不足やバランスがわかるので、食生活の改善やからだに必要なサプリメントがわかります。